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ICL手術後のフォローアップは何回必要ですか?
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ICL手術後のフォローアップは何回必要ですか?
私たちの多くは、クリアな視界を当たり前のように感じています。しかし、釜山の湿度の高い朝にメガネが曇ったり、長時間パソコン作業をした後にコンタクトレンズが乾燥したりすると、そのありがたみを実感します。ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は、多くの方にとって、日々の不便からの解放、メガネへの依存からの解放、そして目覚めた瞬間からはっきりと見える自由をもたらします。
とはいえ、手術による変化は物語の始まりにすぎません。本当の成功のカギは、その後の過ごし方にあります。Jryn 眼科クリニックでは、ICL手術は「一度きりで終わり」ではなく、患者様とクリニックが協力しながら、数週間から数ヶ月にわたって丁寧に経過を見守るパートナーシップだと考えています。
そのため、よくいただくご質問のひとつが、
「ICL手術後、どれくらい通院が必要ですか?」です。
特に釜山で忙しく過ごす学生や社会人、ご家族の方にとっては、現実的な疑問だと思います。実は、通院回数はそれほど多くありませんが、どの回も大切な役割があります。目の健康を守り、クリアな視力を維持し、ICLへの投資が何十年も価値あるものとなるよう、しっかりサポートいたします。
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は、現在利用できる永久的な視力矯正の中でも特に安全性が高い方法です。LASIKのように角膜の形を変えるのではなく、ICLは目の中の虹彩と水晶体の間に小さな生体適合レンズを挿入します。このレンズが屈折異常を矯正し、角膜の自然な組織をそのまま残すことができます。
手術は最小限の侵襲で済みますが、目の中には新しいものが入るため、目はその変化に慣れる必要があります。新しい家具をリビングに置くようなものだと考えてみてください。ぴったり収まっても、しばらく様子を見て、周りの空間がどう変化するか、日常生活で問題なく使えるかを確認する必要があります。
レンズの位置:ICLは水晶体から適切な距離(「ボールティング」と呼ばれます)に配置される必要があります。位置が低すぎたり高すぎたりすると、トラブルの原因になります。
眼圧(IOP):一部の患者さんでは、目の中の液体の流れが一時的に変化し、眼圧が上がることで緑内障のリスクが高まることがあります。しっかり管理することが大切です。
炎症:小さな手術でも、体の治癒反応が起こるため、経過観察が必要です。
見え方の質:目が慣れるまで、ハロー(光の輪)やグレア(まぶしさ)、軽い乾燥感を感じることがあります。
これらのほとんどは一時的で軽度なもので、早期に発見できれば治療も可能です。そのため、定期的なフォローアップがとても重要なのです。
Jryn 眼科クリニックでは、ICL手術後の標準的なアフターケアとして、最初の1年間に4〜5回の経過観察を行っています。これらの診察は、回復の重要な段階ごとに設定されています。
最初の診察はとても大切です。新しい視力に感動して目覚めたとしても、次のことを確認します:
眼圧の測定(眼圧の急上昇を早期に発見するため)
ICL(眼内コンタクトレンズ)が正しい位置にあるかの確認
角膜切開部がきちんと閉じているかの確認
感染や炎症の初期兆候がないかのチェック
この診察は通常20分以内で終わりますが、大きな安心感を得られます。多くの患者さまが「何か問題が起きていないか」という不安が、この診察で医師から直接「大丈夫」と伝えられることで解消されたとおっしゃいます。
この頃には、多くの方が新しい視力で快適な日常を過ごされていますが、回復はまだ続いています。この段階では:
眼圧が安定しているか再確認
角膜の治癒状況をチェック
見え方(鮮明さ、ハローやグレアの有無)を評価
生活上の注意点についてご説明(例:水泳や筋トレ、コンタクトスポーツへの復帰時期など)
この診察で、多くの方が「朝、眼鏡を探す必要がなくなった」「職場でコンタクトレンズの乾燥を気にしなくてよくなった」など、日常生活の変化を実感されます。
1か月経つと、視力もさらに安定してきます。この診察では、次の点を中心に確認します:
視力の長期的な安定性
ボールト(ICLとご自身の水晶体の間の正確な距離)の測定
夜間視力の質
残っている乾燥感や光に対する敏感さ
この時期には、前眼部OCT(光干渉断層計)という精密な検査を行うことが多いです。これは、ICLが目の中でどの位置にあるかを詳しく確認できるもので、まるで目の超音波検査のようだと驚かれる患者さまもいらっしゃいます。
この診察は一つの節目です。ここまでくると、目の回復もほぼ完了し、ICLも長期的な位置に「落ち着いた」状態になります。この診察では:
ボールトの安定性を確認
角膜の健康状態を再確認
全体的な快適さや見え方の鮮明さを評価
この段階は「品質保証」のようなものです。もし目が新車だとしたら、最初の大きな点検のようなイメージで、これから長く快適に使っていただくための大切なチェックです。
1年目の最後の定期診察は、長期的な安心のために行います。この時期には:
ICLが安定しているかの確認
長期的な眼圧の再評価
遅れて現れる合併症がないかの確認
この診察以降は、ほとんどの方が年1回の定期検診に移行します。ただし、強度近視や眼圧が高め、角膜が薄いなどリスクが高い方は、半年ごとの受診をおすすめする場合もあります。
再診が同じことの繰り返しや時間がかかるのではと心配される方もいらっしゃいますが、実際にはそれぞれの診察ごとに異なる目的があります。
1日目:安全確認(眼圧、位置、傷の治り具合)
1週間目:回復の進み具合、日常生活への復帰の可否
1か月目:視力の安定、ボールト(レンズの隙間)の測定
3か月目:長期的な適応状況、仕上がりの確認
6〜12か月目:継続的な安全確認
一般的な診察内容は以下の通りです:
視力検査(遠くや近くの見え方のチェック)
細隙灯(さいげきとう)検査(顕微鏡で目の状態を詳しく観察)
眼圧測定(目の中の圧力を調べます)
前眼部画像検査(ボールトの確認のための写真撮影)
実際の生活での見え方や感じ方についてのご相談
特に最後の「ご相談」の時間がとても大切です。検査の数値も重要ですが、新しい視力についてどう感じているかも同じくらい大切です。Jryn 眼科クリニックでは、患者さまの実際の体験やお気持ちを検査結果と同じくらい重視しています。
忙しい毎日で、つい通院を後回しにしてしまうこともあるかもしれません。しかし、多くの患者さまが気づきにくい大切なことがあります。
眼圧が高い状態は、自覚症状がなくても視神経に取り返しのつかないダメージを与えることがあります。
レンズの位置ずれ(ボールティング異常)は、気づかないうちに将来的な白内障や角膜への負担を高める原因となることがあります。
炎症は痛みを感じない場合でも、放置すると目の大切な組織を傷つけてしまうことがあります。
正直なところ、ICL治療の中でこの定期検診の重要性は、広告やパンフレットではあまり強調されません。手術は華やかに見えますが、実は定期検診こそが、長く健康な視力を守るために欠かせないものなのです。
Jryn 眼科クリニックは2020年の開院以来、釜山をはじめ多くの地域から来院された数千人の患者様を診療してきました。当院のフォローアップへの取り組みは、精密な医療と長期的な信頼関係を大切にするという、私たちの理念を反映しています。
眼科医として20年以上の経験を持つハン・サンヨプ医師は、「フォローアップのない手術は、ゴールのないマラソンのようなものです」と患者様に伝えています。
当院では、以下のような取り組みを行っています:
最新の画像診断機器を用いて、眼内レンズの位置(ボールト)を測定し、わずかな変化も早期に発見します
個別に調整したフォローアップスケジュールで、患者様それぞれのリスクに合わせた管理を行います
継続的なサポート—ご来院の間も、気になることがあればいつでもご相談いただけます
フォローアップが患者様の健康に大きな違いをもたらすことを、私たちは日々実感しています。例えば、ソミョンで働く若い女性が、術後1週間の診察で夜間に軽いハロー(光の輪)が見えると相談されました。点眼薬の使い方や生活習慣を少し調整したことで、数週間で症状が改善しました。もしこの診察がなければ、彼女は不快感を我慢し続けていたかもしれません。
ICL手術後、どれくらいの頻度で通院が必要なのでしょうか?一般的には、最初の1年間で4〜5回の診察があり、その後は年に1回の定期検診が続きます。少し手間に感じるかもしれませんが、どの診察にも大切な役割があります。視力を守り、目の状態が安定しているか確認し、安心して毎日を過ごせるようサポートするためです。
Jryn 眼科クリニックでは、これらの定期検診がどれほど重要かを実感しています。単なる医療チェックではなく、回復の喜びを分かち合い、小さな不安を解消し、患者様が長く健康な目を保てるよう導く機会でもあります。多くの患者様から「通院することで手術だけでなく、これからの人生にも自信が持てた」とのお声をいただいています。
目の健康は、急いで済ませるものではありません。山登りの最後の一歩を省略しないように、ICL治療の最終段階もしっかりと受けましょう。クリアで鮮明な、メガネのいらない視界が待っています。