はじめに

白内障手術は、世界中で最も多く行われている眼科手術のひとつであり、白内障による視界のかすみでお悩みの多くの方に、再びクリアな視界を取り戻す機会を提供しています。実際、手術を受けた患者さんの90%以上が、視力の大幅な改善を実感しています。しかし、中には手術後しばらくしてから、数週間、数ヶ月、あるいは数年経って再び視界がぼやけてしまう方もいらっしゃいます。最初は順調だったのに、突然視力が低下すると、不安や戸惑いを感じるのも無理はありません。

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?その原因は、手術後によく見られる合併症から、手術とは直接関係のない他の目の病気までさまざまです。まずは、こうした可能性を知ることが、再び快適な視界を取り戻すための第一歩となります。

釜山のJryn眼科クリニックでは、経験豊富な眼科専門医が、白内障手術後のかすみを含む複雑な視力の問題の診断と治療を行っています。20年以上の実績と最新の診断機器を活かし、患者さま一人ひとりに正確な診断と最適な治療プランをご提案しています。

白内障手術後に視界のかすみや見え方の変動、原因不明の違和感などでお困りの方へ。このガイドでは、考えられる主な原因と、その対処法についてわかりやすくご説明します。

白内障手術と見え方の変化について

白内障手術は、濁った目の水晶体(レンズ)を取り除き、透明な人工眼内レンズ(IOL)に置き換える治療です。手術自体は通常15~30分ほどで終わり、局所麻酔で行われます。多くの方は、手術後数日以内に視力の大きな改善を実感できます。

ただし、目の回復はその後も数週間から数か月かけて続きます。この間、視界が一時的にぼやけたり、光に敏感になったり、目の乾きを感じたりすることがありますが、これらの症状はほとんどの場合、自然に治まります。

Jryn眼科クリニックでは、Zepto精密キャプスロトミーシステムCatalysフェムトセカンドレーザープラットフォームなど、世界水準の最新技術を導入しています。これにより、手術の精度が高まり、目への負担が最小限に抑えられるため、回復が早く、術後の合併症リスクも低減します。

それでも、どんなに手術がうまくいっても、後から何らかの問題が起こることもあります。白内障手術後の回復過程で、どんなことが起こりうるのか、また、どのような時に医師に相談すべきかを知っておくことが大切です。

後発白内障(PCO):いわゆる「セカンダリー・カタラクト」について

白内障手術が成功した後に、再び視界がかすんでしまう最も一般的な原因のひとつが、後発白内障(PCO)と呼ばれる状態です。これは「セカンダリー・カタラクト(二次性白内障)」とも呼ばれ、眼内レンズを支える袋(後嚢)に残った水晶体上皮細胞が増殖し、袋が濁ってしまうことで起こります。

この現象は、白内障が再発したわけではありません。人工レンズの後ろにある自然の袋(後嚢)が濁ることによるものです。主な症状は次の通りです:

  • 徐々に視界が再びかすんだり、ぼやけてくる

  • 特に夜間に光やまぶしさに敏感になる

  • 読書や遠くの顔を見分けるのが難しくなる

PCOは手術から数か月後、あるいは数年後に発症することがあり、患者さんの約半数に見られます。しかし、YAGレーザー後嚢切開術という短時間で痛みのないレーザー治療で簡単に改善できます。この外来治療は数分で終わり、ほとんどの場合すぐに視力が回復します。

Jryn眼科クリニックでは、高精度のレーザー機器を用いて安全かつ快適に後嚢切開術を行い、PCOでお困りの患者さまに最良の視界を取り戻していただけるよう努めています。

嚢胞様黄斑浮腫(CME):中心視力への脅威

白内障手術後に視界がぼやける原因のひとつに、嚢胞様黄斑浮腫(CME)があります。これは、網膜の中心にある黄斑(細かいものや文字をはっきり見るために重要な部分)に液体がたまり、腫れが生じることで起こります。その結果、中心視力がゆがみ、本を読んだり人の顔を認識したりするのが難しくなります。

CMEは通常、手術後4~8週間で現れますが、さらに遅れて発症することもあります。リスク要因には以下が含まれます:

  • 糖尿病または糖尿病網膜症

  • 過去の眼の手術や外傷

  • 手術中の合併症

  • 炎症性の眼疾患

CMEの患者さんは、中心部の視界がぼやけたり、波打ったり、ゆがんで見えたりすることに気づくことがありますが、周辺視野は通常保たれます。この症状は不安に感じるかもしれませんが、ほとんどの場合は治療が可能です。一般的な治療法としては、抗炎症の点眼薬(NSAIDsやステロイドなど)、場合によっては内服薬や注射が用いられます。

Jryn眼科クリニックの眼科チームは、CMEの診断と治療に豊富な経験があります。最新の網膜画像診断やOCT(光干渉断層計)検査を活用し、黄斑の腫れを詳しく観察しながら、一人ひとりに合わせた治療で最適な回復とクリアな視界を目指します。

白内障手術後のドライアイ

手術と直接結びつけて考えられることは少ないですが、ドライアイ症候群は術後のかすみ目のよくある原因です。白内障手術では、一時的に目の表面を保護し栄養を与える涙の膜(涙液層)が乱れることがあります。この影響で、次のような症状が現れることがあります:

白内障手術

  • 目にゴロゴロ・ザラザラした異物感がある

  • 視界がぼやける、または見え方が安定しない

  • 風や光に敏感になる

  • 時々、目の充血や不快感がある

ドライアイの症状は多くの場合軽度で自然に治まりますが、涙液層が不安定になると見え方に大きく影響することがあります。また、目の表面に炎症が起きたり、もともとドライアイがある方は手術後に症状が悪化することもあります。

Jryn眼科クリニックでは、涙の浸透圧検査やマイボグラフィー(まぶたの腺の機能検査)など、ドライアイの精密診断を行っています。患者様一人ひとりに合わせた治療プランをご提案し、人工涙液(目薬)、抗炎症薬の処方、オメガ3サプリメント、さらにはLipiFlow(リピフロー)や涙点プラグなどの院内治療もご用意しています。ドライアイの治療は、快適な生活のためだけでなく、白内障手術後に最良の視力を得るためにもとても大切です。

術後の炎症:一時的な障害

白内障手術後に軽い炎症が起こるのは、自然な回復過程の一部です。手術による刺激により、目が炎症性の物質を放出し、一時的にかすみ目や赤み、軽い痛みを感じることがあります。

ほとんどの場合、術後の炎症は、医師から処方される抗炎症点眼薬(ステロイドやNSAIDsなど)でしっかりとコントロールできます。しかし、炎症が強かったり長引いたりする場合は、ぶどう膜炎嚢胞様黄斑浮腫(網膜のむくみ)の初期症状など、合併症の可能性も考えられます。

特に手術後1か月間は、すべての定期検診に必ずご来院ください。Jryn眼科クリニックでは、スリットランプ検査やOCT(光干渉断層計)を用いて炎症の状態を丁寧に確認し、適切に回復しているかを見守ります。もし炎症が通常の回復期間を超えて続く場合は、視力への影響を防ぐため、すぐに治療方針を調整します。

経験豊富な専門医による早期対応が、一時的な炎症を長引かせず、しっかりと治すための鍵となります。

網膜剥離:重篤な合併症

まれではありますが、網膜剥離は白内障手術後のかすみ目の原因の中でも、最も緊急性が高く深刻なものの一つです。網膜剥離とは、目の奥にある光を感じ取る薄い膜(網膜)が、その下の組織からはがれてしまう状態です。多くの場合、網膜に裂け目や穴ができることで発生し、すぐに治療しないと永久的な視力低下につながることがあります。

注意すべき主な症状は以下の通りです:

  • 突然、飛蚊症(目の前に浮遊物が増える)を強く感じる

  • 光がちらつく(特に視野の端で)

  • 視界の一部に影やカーテンのようなものがかかる

  • 中心や周辺の視力が急激に低下する

網膜剥離は、強度近視の方や、家族に網膜の病気がある方、手術中に外傷を受けた方に起こりやすい傾向があります。しかし、白内障手術が順調に終わった場合でも、まれに発症することがあります。

Jryn眼科クリニックでは、OCTや眼底カメラなどの先進的な網膜画像診断機器を備えています。また、緊急手術が必要な場合にも迅速に対応できるよう、専門医療機関との連携体制も整えていますので、安心してご相談いただけます。

予想外の屈折異常:レンズの調整が必要な場合もあります

白内障手術の前に慎重な測定を行っても、手術後に思いがけない視力の変化が起こることがあります。これを屈折異常(リフラクティブサプライズ)と呼びます。これは、眼内レンズ(IOL)が患者さんの視力ニーズに完全に合わず、見えにくさや読書の困難、乱視が残るなどの症状が続く場合に起こります。

屈折異常が起こる主な原因には、以下のようなものがあります:

  • 目の測定時のバイオメトリック(生体計測)エラー

  • 個人差による目の構造の違い

  • 手術後の治癒過程でレンズがずれること

  • 手術後に患者さんの希望が変わること

多くの場合、これらの問題は眼鏡やコンタクトレンズで矯正できますが、レーザー視力矯正(LASIKなど)レンズの入れ替え手術が適している場合もあります。

Jryn眼科クリニックでは、手術前の検査時に高解像度3D画像診断や角膜トポグラフィーを活用し、屈折異常のリスクを最小限に抑えています。万が一、屈折異常が生じた場合も、眼鏡による矯正から高度な手術的対応まで、患者さん一人ひとりに合わせた最適な方法で、できる限りクリアな視界を取り戻せるようサポートしています。

乱視と未矯正の屈折異常

未矯正の乱視は、白内障手術後に視界がぼやけたままになる主な原因のひとつです。乱視とは、角膜や水晶体の形が不規則なために、光が網膜上で均等に焦点を結ばず、視界が歪んだりぼやけたりする状態です。軽度の乱視であればあまり自覚症状がないこともありますが、中等度から重度の場合は、視界の鮮明さに大きく影響します。

白内障手術

白内障手術では、特に通常の単焦点眼内レンズ(IOL)を使用した場合、乱視が完全に矯正されないことがあります。乱視矯正用のトーリックIOLを使用しない場合、この傾向が強くなります。また、手術後の角膜の治癒過程で新たに乱視が生じることもあります。

Jryn眼科クリニックでは、すべての白内障患者様に対し、手術前に詳細な角膜トポグラフィー(角膜地形図)と屈折検査を実施しています。必要に応じて、トーリックレンズのご提案や、手術後のレーザー視力矯正も行い、残存する乱視を解消します。患者様にできる限り鮮明でクリアな視界をお届けすることが、私たちの目標です。

眼内レンズ(IOL)の位置ずれや回転

手術後の見えにくさの原因として、あまり知られていませんが影響の大きいものに眼内レンズ(IOL)のずれや回転があります。これは稀なケースですが、特に乱視矯正用のトーリックIOLの場合、レンズが本来の位置からわずかにずれることで起こることがあります。IOLの位置や向きがずれると、視力に影響が出やすくなります。

IOLが回転したり中心からずれたりすると、患者さんは次のような症状を感じることがあります:

  • 常に、または時々ぼやけて見える

  • 二重に見える(複視)

  • 特定の明るさや照明の下で見え方がゆがむ

  • 読書やスマートフォン・パソコンの画面を見るときに目の違和感がある

このような場合、IOLを手術で正しい位置に戻したり、必要に応じてレンズ自体を交換したりすることがあります。Jryn眼科クリニックでは、このような合併症にも豊富な経験があり、精密な画像診断と手術中のガイド技術を活用して、レンズを正確に調整し、最適な見え方を取り戻す治療を行っています。

残存する目の疾患:すべてが手術に関係しているわけではありません

白内障手術後のかすみ目が、必ずしも手術そのものによるものとは限らないことをご存知でしょうか。中には、もともとあった目の疾患や、白内障が取り除かれたことで初めて気づく病気が現れる場合もあります。代表的なものは以下の通りです:

  • 緑内障:徐々に視野の周辺が見えにくくなる病気です

  • 加齢黄斑変性(AMD):視野の中心が見えにくくなる疾患です

  • 糖尿病網膜症:視力が変動したり、かすんだりする原因となります

  • 黄斑前膜(網膜前膜):網膜がしわになり、物がゆがんで見えることがあります

Jryn眼科クリニックでは、手術の前後に網膜や視神経の精密検査を行い、これらの疾患を早期に発見できるよう努めています。当院は白内障だけでなく、目全体の健康を総合的に考えた診療を大切にしています。

他の目の病気も早期に見つけて適切に治療することで、患者さまが長く良い視力を保てるようサポートし、手術後の思わぬトラブルも最小限に抑えます。

安全対策と予防策

白内障手術後のかすみ目を防ぐためには、手術前からの準備がとても重要です。Jryn眼科クリニックでは、単なる視力検査だけでなく、より詳しい術前評価を重視しています。具体的には以下の内容が含まれます:

  • 詳細な眼球画像検査や角膜マッピング

  • 最適な眼内レンズ(IOL)度数を算出するための生体計測(バイオメトリー)

  • 網膜や視神経の疾患の有無をチェック

  • 炎症やドライアイのリスク評価

手術チームは厳格な安全プロトコルを守り、眼への負担や合併症のリスクを最小限に抑えています。また、手術後の目のケア方法についても丁寧にご説明します。処方された点眼薬の使い方や、目をこすらないこと、異常な症状が出た場合の受診タイミングなどもご案内しています。

手術後は、数回の定期的なフォローアップを行い、回復状況の確認や必要に応じた薬の調整、後発白内障(PCO)や黄斑浮腫(CME)、ドライアイなどの早期発見に努めています。こうした積極的なサポートにより、多くの患者さまが安定した長期的な視力を維持できています。

眼科専門医を受診するタイミング

白内障手術後のかすみ目がすべて緊急性を示すわけではありませんが、症状が続く場合や悪化する場合は決して放置しないでください。次のような症状が見られたら、早めに眼科専門医にご相談ください:

  • 一度はっきり見えていた視界が再び悪くなってきた場合

  • 突然の光が見える、浮遊物(飛蚊症)が増える、または光に敏感になる場合

  • 中心部の視界がかすむ、または歪んで見える場合

  • 目の痛み、赤み、腫れがある場合

早期の診察によって、より深刻な合併症を未然に防ぐことができます。Jryn眼科クリニックでは、多言語対応(韓国語・英語・中国語・ロシア語)と柔軟な予約システムを整え、国内外の患者さまが安心して受診できる環境を提供しています。

視力のわずかな変化でも大きな変化でも、不安なことがあれば早めにご相談ください。私たちがしっかりサポートいたします。

白内障手術後のケアにJryn眼科クリニックが選ばれる理由

Jryn眼科クリニックでは、標準的な白内障手術だけでなく、視力の回復から合併症の管理まで、すべてを一つのクリニックでご提供しています。釜山にある当院には、韓相燁(ハン・サンヨプ)医師許重九(ホ・ジュング)医師李在正(イ・ジェジョン)医師など、世界的に評価され、20年以上の経験を持つ眼科専門医が在籍しています。

患者様が当院を信頼してくださる理由:

  • 3,000件以上のEVO Visian ICLおよび1,000件以上のトーリックICL手術実績

  • ZEISS Smile LASIK Excellence Center Award(サイス スマイルレーシック優秀センター賞)受賞

  • 2020年 Visian ICL グローバルトレーナー賞受賞

  • 先進的な診断画像技術とFDA認可の手術機器を導入

  • 患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療プラン充実した術後ケア

白内障手術後に視界がぼやけると不安になることもありますが、正確な診断と早めのケアで多くの場合、視力は回復します。Jryn眼科クリニックでは、患者様が再びクリアな視界と自信を取り戻せるようサポートしています。

まとめ

白内障手術後に視界がかすむと、不安やがっかりした気持ちになるかもしれません。特に、手術直後はよく見えていた場合はなおさらです。しかし、多くの場合、この症状には原因があり、治療が可能です。後発白内障やドライアイといったよくあるものから、嚢胞様黄斑浮腫やレンズのずれといった複雑なケースまで、さまざまな理由が考えられます。

こうしたお悩みを解決するためには、早期の診断、専門的なケア、そして継続的なサポートが大切です。Jryn眼科クリニックでは、患者さま一人ひとりに合わせた丁寧な診察と、最新の検査機器、世界的に評価されている医師による治療をご提供しています。

もし白内障手術後に視力が低下してきたと感じたら、我慢したり、仕方がないと諦めたりせずにご相談ください。クリアで快適な視界は、まだ取り戻せます。私たちがそのお手伝いをいたします。

釜山のJryn眼科クリニックで、ぜひご相談ください。経験豊富なスタッフが、視力だけでなく心の安心も取り戻せるようサポートいたします。